在庫・発注で「一部だけAI化する」業務3件|いまと移したあと・合うAIモデル

掲載データの確認日 2026/10/16

100作業を同じ条件でそろえています

在庫・発注で一部だけAI化する業務のイメージ

在庫・発注

在庫・発注で一部だけAI化する業務

業務
3⁠件
判定
一部だけAI化する
合うモデル
33⁠件
判定で束ねる

在庫・発注の業務のうち、当サイトの判定が「一部だけAI化する」のものを3⁠件集めました。いまのやり方と、AIに移したあとのやり方を並べ、移す前の確認・最初の指示・測り方・合うモデルまで1ページで進めます。

いまのやり方と、移したあと

業務いま移したあと人に残る仕事
発注の内容を確かめる注文書を目で確認条件に外れるものを出させる例外の承認
発注のタイミングを決める在庫を見て判断残数から時期を出させる季節や特需の反映
仕入先を比べる見積を並べて見る条件を揃えて並べさせる関係性の判断

「一部だけAI化する」の意味

手順を決めてから、下ごしらえや下書きの部分だけをAIに渡す業務です。全部を任せると、人が見るべきところが抜けます。

業務移しやすさ任せ方向かない場合
発注の内容を確かめる手順を決めてから移す手順ごと移す発注の種類が少ない場合
発注のタイミングを決める手順を決めてから移す手順ごと移す在庫の動きが安定している場合
仕入先を比べる手順を決めてから移す手順ごと移す仕入先が1⁠社の場合

移す前の確認

在庫・発注の業務を移す前に0 / 6 確認ずみ

全部に印が付くまで、移さないでください。

移す手順

発注の内容を確かめるを例にした4段の手順です。ほかの業務も同じ順で進めます。

1. いまのやり方を1回測る

「注文書を目で確認」に何分かかり、何回やり直したかを残します。移したあとと比べる材料になります。

2. 人に残る仕事を切り出す

「例外の承認」はAIに任せません。誰がいつやるかを先に決め、手順に書き込みます。

3. 1⁠件だけ移して比べる

「条件に外れるものを出させる」の形で1⁠件だけ通します。「前例のない注文が全部はじかれる」が起きないかを、ここで確かめます。

4. 続けるか戻すかを決める

記録を見て決めます。戻すときは「注文書の原本を残す」。戻せる状態を残したまま広げてください。

移さなくてよい業務を先に外す

移さなくてよい業務を外す0 / 3 確認ずみ

当てはまるものは、無理に移さなくて構いません。

業務ごとの移し方

発注の内容を確かめる

いま:注文書を目で確認 → 移したあと:条件に外れるものを出させる

  • 人に残る仕事:例外の承認
  • よくあるつまずき:前例のない注文が全部はじかれる
  • 戻し方:注文書の原本を残す
  • 向かない場合:発注の種類が少ない場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

発注のタイミングを決める

いま:在庫を見て判断 → 移したあと:残数から時期を出させる

  • 人に残る仕事:季節や特需の反映
  • よくあるつまずき:平常時の計算で出て、繁忙期に足りなくなる
  • 戻し方:過去の発注記録を残す
  • 向かない場合:在庫の動きが安定している場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

仕入先を比べる

いま:見積を並べて見る → 移したあと:条件を揃えて並べさせる

  • 人に残る仕事:関係性の判断
  • よくあるつまずき:価格だけで並び、納期や対応の差が消える
  • 戻し方:見積の原本を残す
  • 向かない場合:仕入先が1⁠社の場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

AIに渡す最初の指示

「移したあと」のやり方で、AIに最初に渡す指示です。人に残る仕事はAIにやらせず、印を付けて返させます。

「発注の内容を確かめる」をAIに頼む
これから「発注の内容を確かめる」を手伝ってもらいます。
いままでは「注文書を目で確認」でしていましたが、「条件に外れるものを出させる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「例外の承認」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・前例のない注文が全部はじかれることがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

「発注のタイミングを決める」をAIに頼む
これから「発注のタイミングを決める」を手伝ってもらいます。
いままでは「在庫を見て判断」でしていましたが、「残数から時期を出させる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「季節や特需の反映」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・平常時の計算で出て、繁忙期に足りなくなることがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

「仕入先を比べる」をAIに頼む
これから「仕入先を比べる」を手伝ってもらいます。
いままでは「見積を並べて見る」でしていましたが、「条件を揃えて並べさせる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「関係性の判断」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・価格だけで並び、納期や対応の差が消えることがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

効果を測る

在庫・発注の業務を1⁠件試したときの記録

移す前と後で、同じ1⁠件を比べます。

【業務】[ ]

【いま】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【移したあと】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【人に残った仕事】[ ]分

【出てきたもの】そのまま使えた/直した(直した箇所[ ])
【起きたつまずき】[ ]
【判断】続ける/やめる/もう1⁠件
【やめるときの戻し方】[ ]

人に残る仕事の担当を決める

AIに移しても、人に残る仕事は消えません。担当を書いて共有しておくと、抜け落ちを防げます。

人に残る仕事の担当表
【部署】[ ] 【見直す日】[ ]

・発注の内容を確かめる:例外の承認 → 担当[ ]/いつ[ ]
・発注のタイミングを決める:季節や特需の反映 → 担当[ ]/いつ[ ]
・仕入先を比べる:関係性の判断 → 担当[ ]/いつ[ ]

【困ったときの相談先】[ ]

社内に説明する

上長に出す一言の報告
【試した業務】発注の内容を確かめる・発注のタイミングを決める・仕入先を比べる
【判定】一部だけAI化する(当サイトの判定を参考)
【試した結果】時間[ ]分→[ ]分/やり直し[ ]回→[ ]回
【人に残す仕事と担当】[ ]
【続けるかどうか】[ ]
【費用】[使ったモデルと月の目安]

在庫・発注の業務に要る機能と、合うモデル

在庫・発注の業務で効くのは表のファイルを渡せることです。在庫表や発注書をファイルで渡すので、ファイル入力があると手間が減ります。掲載76⁠件のうち、この条件に合うのは33⁠件でした。

候補なぜ候補か一度に読める量入力100⁠万
GPT-6 Luna Pro単価がいちばん安い1,050,000$0.1
Grok 4.20 Multi-Agent一度に読める量がいちばん多い2,000,000$1.25
Mistral Medium 3.5別の提供元で、単価が中くらい262,144$1.5

GPT-6 Luna Pro(単価がいちばん安い)

OpenAIのモデルです。入力100⁠万トークン$0.1(目安15⁠円)。件数が多い作業ほど差が出ます。渡せる入力はファイル・画像・文字。

Grok 4.20 Multi-Agent(一度に読める量がいちばん多い)

xAIのモデルです。2,000,000トークン(原稿用紙でおよそ3,571枚)。資料を分けずに渡せます。渡せる入力は文字・画像・ファイル。

Mistral Medium 3.5(別の提供元で、単価が中くらい)

Mistral AIのモデルです。Mistral AIのモデルで、入力100⁠万トークン$1.5。1⁠社に寄せないための比べ先になります。渡せる入力は文字・画像・ファイル。

並べているのは公表されている仕様と単価だけで、出来の良し悪しの順位ではありません。同じ材料で1回ずつ試して、自分の作業で比べてください。

費用の目安を計算する

APIの料金は、読ませた量と書かせた量の両方にかかります。単価から3つの使い方の費用を出しました(入力・出力の量は当サイトの目安、1ドル150⁠円)。

モデルメールの下書き1,000通会議の要約100本問い合わせの一次返信5,000⁠件
GPT-6 Luna Pro$0.7(105⁠円)$0.25(38⁠円)$1.75(263⁠円)
GPT-6 Luna$0.7(105⁠円)$0.25(38⁠円)$1.75(263⁠円)
GPT-5.6 Luna Pro$1.6(240⁠円)$0.54(81⁠円)$4(600⁠円)
GPT-5.6 Luna$1.6(240⁠円)$0.54(81⁠円)$4(600⁠円)
Gemini 3.1 Flash Lite$2(300⁠円)$0.675(101⁠円)$5(750⁠円)
Gemini 3.5 Flash Lite$3.1(465⁠円)$0.95(143⁠円)$7.75(1,163⁠円)
Nova 2 Lite$3.1(465⁠円)$0.95(143⁠円)$7.75(1,163⁠円)
Devstral 2 2512$2.8(420⁠円)$1(150⁠円)$7(1,050⁠円)
Gemini 3.8 Flash$5.25(788⁠円)$1.875(281⁠円)$13.125(1,969⁠円)
Gemini 3.7 Flash$5.25(788⁠円)$1.875(281⁠円)$13.125(1,969⁠円)
自分の量で計算する式

件数と1⁠件の長さを入れると、月の費用の目安が出ます。

【1⁠件の入力】[ ]トークン(日本語は1字およそ1〜1.5トークン)
【1⁠件の出力】[ ]トークン
【月の件数】[ ]件

入力の費用 = 1⁠件の入力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 入力の単価
出力の費用 = 1⁠件の出力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 出力の単価
月の費用 = 入力の費用 + 出力の費用(ドル)× 為替

表のファイルを渡せるモデル33⁠件

モデル(提供元)一度に読める量100⁠万トークン 入力/出力
GPT-6 Luna Pro(OpenAI)1,050,000$0.1/$0.5
GPT-6 Luna(OpenAI)1,050,000$0.1/$0.5
GPT-5.6 Luna Pro(OpenAI)1,050,000$0.2/$1.2
GPT-5.6 Luna(OpenAI)1,050,000$0.2/$1.2
Gemini 3.1 Flash Lite(Google)1,048,576$0.25/$1.5
Gemini 3.5 Flash Lite(Google)1,048,576$0.3/$2.5
Nova 2 Lite(Amazon)1,000,000$0.3/$2.5
Devstral 2 2512(Mistral AI)262,144$0.4/$2
Gemini 3.8 Flash(Google)1,048,576$0.75/$3.75
Gemini 3.7 Flash(Google)1,048,576$0.75/$3.75
Gemini 3.6 Flash(Google)1,048,576$0.75/$3.75
Grok Build 0.1(xAI)256,000$1/$2
Grok 4.20 Multi-Agent(xAI)2,000,000$1.25/$2.5
Grok 4.3(xAI)1,000,000$1.25/$2.5
Gemini 3.5 Flash(Google)1,048,576$1.5/$9
Mistral Medium 3.5(Mistral AI)262,144$1.5/$7.5
Grok 4.7(xAI)500,000$1.6/$4.8
GPT-6 Sol Pro(OpenAI)1,050,000$2/$10
GPT-6 Sol(OpenAI)1,050,000$2/$10
GPT-5.6 Terra Pro(OpenAI)1,050,000$2/$12

ほかに13⁠件あります(入力の単価が高い順に省略)。

在庫・発注の業務で、合うモデルが一度に読める量

やりたいことに要るおおよその量と、この中のモデルのうち一度に読めるものの数です。足りないモデルでは、資料を分けて渡すことになります。

やりたいこと要るおおよその量一度に読めるモデル
メール1通を書かせる1,000トークン33⁠件/33⁠件
A4の資料1枚を読ませる2,000トークン33⁠件/33⁠件
1⁠時間の会議の文字起こしを要約15,000トークン33⁠件/33⁠件
契約書1通を読ませる20,000トークン33⁠件/33⁠件
本1冊を読ませる150,000トークン33⁠件/33⁠件
社内規程一式(本5冊ほど)750,000トークン27⁠件/33⁠件

モデルを使う前に決めること

APIのモデルを社内で使う前に0 / 5 確認ずみ

試す前に、情シスや上長と決めておくことです。

この記事で使っている言葉

コンテキスト(一度に読める量)

1回のやり取りで渡せる文章の長さです。足りないと、前に渡したところを忘れます。大きいほど長い資料を分けずに渡せますが、読ませた分だけ費用もかかります。

トークン

AIが文章を数える単位です。日本語はおおむね1字が1〜1.5トークン。料金も読める量も、このトークンで数えます。

入力の単価・出力の単価

100⁠万トークンあたりの米ドルです。読ませた量に入力の単価、書かせた量に出力の単価がかかります。出力のほうが高いのが普通です。

仕様はhttps://openrouter.ai/api/v1/modelsから2026-09-25に取ったものです。OpenRouter が各提供元から集めて公開している仕様です。単価は100⁠万トークンあたりの米ドル。ベンチマークの点数や順位は含みません。

在庫・発注のほかの業務

在庫の数を数えて記録する

判定は「判断は人に残す」。いまは現物を数えて入力、移したあとは読み取らせて突き合わせる。人に残るのは差異の原因調査。在庫の数を数えて記録する

在庫の発注量を決める

判定は「判断は人に残す」。いまは実績を見て決める、移したあとは実績から案を出させる。人に残るのは季節や事情の反映。在庫の発注量を決める

棚卸しの差異を調べる

判定は「判断は人に残す」。いまは帳簿と現物を突き合わせる、移したあとは差異を出させて原因を絞る。人に残るのは最終的な原因特定。棚卸しの差異を調べる

在庫・発注のほかの判定

よくある質問

全部まとめて移したほうが早くありませんか?

比べる相手がいなくなるので、効果を説明できなくなります。1⁠件ずつ移して、測ってから広げてください。

どのモデルがいちばん良いですか?

当サイトは点数や順位を持っていません。上の候補を同じ材料で試し、自分の作業で正しさと直す手間を比べて決めてください。

人に残る仕事は、いずれAIに任せられますか?

この3⁠件の「人に残る仕事」は、間違えたときの影響が大きいか、判断の材料がAIに渡らないものです。任せるかどうかは、移したあとの記録を見てから決めます。

次にやること

  • 1⁠件選ぶ
    上の表から、いちばん手間のかかっている業務を1⁠件選びます。
    発注の内容を確かめる
  • いまのやり方を測る
    移す前の1回を測っておかないと、効果を説明できません。
  • 合うモデルを2つ試す
    候補から2つ選び、同じ材料で比べます。