社内手続きで「AIへ移しやすい」業務3件|いまと移したあと・合うAIモデル

掲載データの確認日 2026/10/16

100作業を同じ条件でそろえています

社内手続きでAIへ移しやすい業務のイメージ

社内手続き

社内手続きでAIへ移しやすい業務

業務
3⁠件
判定
AIへ移しやすい
合うモデル
31⁠件
判定で束ねる

社内手続きの業務のうち、当サイトの判定が「AIへ移しやすい」のものを3⁠件集めました。いまのやり方と、AIに移したあとのやり方を並べ、移す前の確認・最初の指示・測り方・合うモデルまで1ページで進めます。

いまのやり方と、移したあと

業務いま移したあと人に残る仕事
社内の申請書を書く様式を見ながら埋める要点から下書きさせる数字の裏取り
新しい道具の使い方を覚えるマニュアルを読むやりたいことから手順を出させる実際に動くかの確認
社内システムの操作を記録する手順を書き留める操作から手順書を作らせる例外の操作

「AIへ移しやすい」の意味

まず1⁠件だけ試して、結果を見てから広げてよい業務です。間違っても取り返しがつき、元に戻す手段も残せます。

業務移しやすさ任せ方向かない場合
社内の申請書を書くまず1⁠件試せる下書きを任せる申請がめったに無い場合
新しい道具の使い方を覚えるまず1⁠件試せる下書きを任せるマニュアルが日本語で整っている場合
社内システムの操作を記録するまず1⁠件試せる下書きを任せる操作が単純な場合

移す前の確認

社内手続きの業務を移す前に0 / 6 確認ずみ

全部に印が付くまで、移さないでください。

移す手順

社内の申請書を書くを例にした4段の手順です。ほかの業務も同じ順で進めます。

1. いまのやり方を1回測る

「様式を見ながら埋める」に何分かかり、何回やり直したかを残します。移したあとと比べる材料になります。

2. 人に残る仕事を切り出す

「数字の裏取り」はAIに任せません。誰がいつやるかを先に決め、手順に書き込みます。

3. 1⁠件だけ移して比べる

「要点から下書きさせる」の形で1⁠件だけ通します。「様式の項目に合わない文が入り、差し戻される」が起きないかを、ここで確かめます。

4. 続けるか戻すかを決める

記録を見て決めます。戻すときは「様式と過去の記入例を残す」。戻せる状態を残したまま広げてください。

移さなくてよい業務を先に外す

移さなくてよい業務を外す0 / 3 確認ずみ

当てはまるものは、無理に移さなくて構いません。

業務ごとの移し方

社内の申請書を書く

いま:様式を見ながら埋める → 移したあと:要点から下書きさせる

  • 人に残る仕事:数字の裏取り
  • よくあるつまずき:様式の項目に合わない文が入り、差し戻される
  • 戻し方:様式と過去の記入例を残す
  • 向かない場合:申請がめったに無い場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

新しい道具の使い方を覚える

いま:マニュアルを読む → 移したあと:やりたいことから手順を出させる

  • 人に残る仕事:実際に動くかの確認
  • よくあるつまずき:それらしい手順が出るが、その道具には無い機能を含む
  • 戻し方:公式のマニュアルを必ず併読する
  • 向かない場合:マニュアルが日本語で整っている場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

社内システムの操作を記録する

いま:手順を書き留める → 移したあと:操作から手順書を作らせる

  • 人に残る仕事:例外の操作
  • よくあるつまずき:正常な流れだけが残り、エラー時の手順が抜ける
  • 戻し方:録画を残しておけば作り直せる
  • 向かない場合:操作が単純な場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

AIに渡す最初の指示

「移したあと」のやり方で、AIに最初に渡す指示です。人に残る仕事はAIにやらせず、印を付けて返させます。

「社内の申請書を書く」をAIに頼む
これから「社内の申請書を書く」を手伝ってもらいます。
いままでは「様式を見ながら埋める」でしていましたが、「要点から下書きさせる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「数字の裏取り」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・様式の項目に合わない文が入り、差し戻されることがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

「新しい道具の使い方を覚える」をAIに頼む
これから「新しい道具の使い方を覚える」を手伝ってもらいます。
いままでは「マニュアルを読む」でしていましたが、「やりたいことから手順を出させる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「実際に動くかの確認」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・それらしい手順が出るが、その道具には無い機能を含むことがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

「社内システムの操作を記録する」をAIに頼む
これから「社内システムの操作を記録する」を手伝ってもらいます。
いままでは「手順を書き留める」でしていましたが、「操作から手順書を作らせる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「例外の操作」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・正常な流れだけが残り、エラー時の手順が抜けることがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

効果を測る

社内手続きの業務を1⁠件試したときの記録

移す前と後で、同じ1⁠件を比べます。

【業務】[ ]

【いま】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【移したあと】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【人に残った仕事】[ ]分

【出てきたもの】そのまま使えた/直した(直した箇所[ ])
【起きたつまずき】[ ]
【判断】続ける/やめる/もう1⁠件
【やめるときの戻し方】[ ]

人に残る仕事の担当を決める

AIに移しても、人に残る仕事は消えません。担当を書いて共有しておくと、抜け落ちを防げます。

人に残る仕事の担当表
【部署】[ ] 【見直す日】[ ]

・社内の申請書を書く:数字の裏取り → 担当[ ]/いつ[ ]
・新しい道具の使い方を覚える:実際に動くかの確認 → 担当[ ]/いつ[ ]
・社内システムの操作を記録する:例外の操作 → 担当[ ]/いつ[ ]

【困ったときの相談先】[ ]

社内に説明する

上長に出す一言の報告
【試した業務】社内の申請書を書く・新しい道具の使い方を覚える・社内システムの操作を記録する
【判定】AIへ移しやすい(当サイトの判定を参考)
【試した結果】時間[ ]分→[ ]分/やり直し[ ]回→[ ]回
【人に残す仕事と担当】[ ]
【続けるかどうか】[ ]
【費用】[使ったモデルと月の目安]

社内手続きの業務に要る機能と、合うモデル

社内手続きの業務で効くのは定型の処理を安く回せることです。同じ形の申請を何度も通すので、単価の安さが効きます。掲載76⁠件のうち、この条件に合うのは31⁠件でした。

候補なぜ候補か一度に読める量入力100⁠万
Llama 3.2 1B Instruct単価がいちばん安い60,000$0.027
DeepSeek V4 Flash 0731一度に読める量がいちばん多い1,310,720$0.03
Ministral 3 8B 2512別の提供元で、単価が中くらい262,144$0.15

Llama 3.2 1B Instruct(単価がいちばん安い)

Metaのモデルです。入力100⁠万トークン$0.027(目安4⁠円)。件数が多い作業ほど差が出ます。渡せる入力は文字。

DeepSeek V4 Flash 0731(一度に読める量がいちばん多い)

DeepSeekのモデルです。1,310,720トークン(原稿用紙でおよそ2,341枚)。資料を分けずに渡せます。渡せる入力は文字。

Ministral 3 8B 2512(別の提供元で、単価が中くらい)

Mistral AIのモデルです。Mistral AIのモデルで、入力100⁠万トークン$0.15。1⁠社に寄せないための比べ先になります。渡せる入力は文字・画像。

並べているのは公表されている仕様と単価だけで、出来の良し悪しの順位ではありません。同じ材料で1回ずつ試して、自分の作業で比べてください。

費用の目安を計算する

APIの料金は、読ませた量と書かせた量の両方にかかります。単価から3つの使い方の費用を出しました(入力・出力の量は当サイトの目安、1ドル150⁠円)。

モデルメールの下書き1,000通会議の要約100本問い合わせの一次返信5,000⁠件
Llama 3.2 1B Instruct$0.255(38⁠円)$0.081(12⁠円)$0.638(96⁠円)
DeepSeek V4 Flash 0731$0.38(57⁠円)$0.109(16⁠円)$0.95(143⁠円)
Command R7B (12-2024)$0.226(34⁠円)$0.087(13⁠円)$0.565(85⁠円)
DeepSeek V4 Flash 0423$0.196(29⁠円)$0.093(14⁠円)$0.49(74⁠円)
Llama 3.2 3B Instruct$0.43(65⁠円)$0.141(21⁠円)$1.075(161⁠円)
Nova Lite 1.0$0.36(54⁠円)$0.138(21⁠円)$0.9(135⁠円)
Phi 4$0.28(42⁠円)$0.133(20⁠円)$0.7(105⁠円)
Nemotron 3.5 Lightning$0.36(54⁠円)$0.16(24⁠円)$0.9(135⁠円)
Gemma 4 26B A4B $0.48(72⁠円)$0.195(29⁠円)$1.2(180⁠円)
Llama 4 Scout$0.5(75⁠円)$0.21(32⁠円)$1.25(188⁠円)
自分の量で計算する式

件数と1⁠件の長さを入れると、月の費用の目安が出ます。

【1⁠件の入力】[ ]トークン(日本語は1字およそ1〜1.5トークン)
【1⁠件の出力】[ ]トークン
【月の件数】[ ]件

入力の費用 = 1⁠件の入力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 入力の単価
出力の費用 = 1⁠件の出力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 出力の単価
月の費用 = 入力の費用 + 出力の費用(ドル)× 為替

定型の処理を安く回せるモデル31⁠件

モデル(提供元)一度に読める量100⁠万トークン 入力/出力
Llama 3.2 1B Instruct(Meta)60,000$0.027/$0.201
DeepSeek V4 Flash 0731(DeepSeek)1,310,720$0.03/$0.32
Command R7B (12-2024)(Cohere)128,000$0.038/$0.15
DeepSeek V4 Flash 0423(DeepSeek)1,048,576$0.049/$0.098
Llama 3.2 3B Instruct(Meta)131,072$0.05/$0.33
Nova Lite 1.0(Amazon)300,000$0.06/$0.24
Phi 4(Microsoft)16,384$0.07/$0.14
Nemotron 3.5 Lightning(NVIDIA)262,144$0.08/$0.2
Gemma 4 26B A4B (Google)262,144$0.09/$0.3
Llama 4 Scout(Meta)1,310,720$0.1/$0.3
GPT-6 Luna Pro(OpenAI)1,050,000$0.1/$0.5
GPT-6 Luna(OpenAI)1,050,000$0.1/$0.5
Ministral 3 3B 2512(Mistral AI)131,072$0.1/$0.1
Llama 3.3 70B Instruct(Meta)131,072$0.1/$0.32
DeepSeek V4.1 Flash(DeepSeek)1,048,576$0.15/$0.6
Qwen3.8 Omni Flash(Alibaba(Qwen))1,000,000$0.15/$0.47
Qwen3.8 Flash(Alibaba(Qwen))1,000,000$0.15/$0.47
Mistral Small 4(Mistral AI)262,144$0.15/$0.6
Ministral 3 8B 2512(Mistral AI)262,144$0.15/$0.15
Command R (08-2024)(Cohere)128,000$0.15/$0.6

ほかに11⁠件あります(入力の単価が高い順に省略)。

社内手続きの業務で、合うモデルが一度に読める量

やりたいことに要るおおよその量と、この中のモデルのうち一度に読めるものの数です。足りないモデルでは、資料を分けて渡すことになります。

やりたいこと要るおおよその量一度に読めるモデル
メール1通を書かせる1,000トークン31⁠件/31⁠件
A4の資料1枚を読ませる2,000トークン31⁠件/31⁠件
1⁠時間の会議の文字起こしを要約15,000トークン31⁠件/31⁠件
契約書1通を読ませる20,000トークン30⁠件/31⁠件
本1冊を読ませる150,000トークン22⁠件/31⁠件
社内規程一式(本5冊ほど)750,000トークン14⁠件/31⁠件

モデルを使う前に決めること

APIのモデルを社内で使う前に0 / 5 確認ずみ

試す前に、情シスや上長と決めておくことです。

この記事で使っている言葉

コンテキスト(一度に読める量)

1回のやり取りで渡せる文章の長さです。足りないと、前に渡したところを忘れます。大きいほど長い資料を分けずに渡せますが、読ませた分だけ費用もかかります。

トークン

AIが文章を数える単位です。日本語はおおむね1字が1〜1.5トークン。料金も読める量も、このトークンで数えます。

入力の単価・出力の単価

100⁠万トークンあたりの米ドルです。読ませた量に入力の単価、書かせた量に出力の単価がかかります。出力のほうが高いのが普通です。

仕様はhttps://openrouter.ai/api/v1/modelsから2026-09-25に取ったものです。OpenRouter が各提供元から集めて公開している仕様です。単価は100⁠万トークンあたりの米ドル。ベンチマークの点数や順位は含みません。

社内手続きのほかの業務

社内規程の質問に答える

判定は「一部だけAI化する」。いまは規程を探して該当箇所を示す、移したあとは規程を読ませて該当箇所を出させる。人に残るのは例外の判断。社内規程の質問に答える

契約書の内容を確かめる

判定は「判断は人に残す」。いまは条項を1つずつ読む、移したあとは論点を抜き出させて自分で読む。人に残るのは最終的な判断。契約書の内容を確かめる

スケジュールを組む

判定は「一部だけAI化する」。いまはカレンダーを見て調整、移したあとは条件から候補を出させる。人に残るのは優先順位の判断。スケジュールを組む

社内の問い合わせに答える

判定は「一部だけAI化する」。いまは過去のやり取りを探す、移したあとは過去のやり取りから答えさせる。人に残るのは例外の判断。社内の問い合わせに答える

社内の用語を統一する

判定は「一部だけAI化する」。いまは文書を探して直す、移したあとはゆれを出させて直す。人に残るのは正しい語の決定。社内の用語を統一する

社内の手順を洗い出す

判定は「一部だけAI化する」。いまは関係者に聞いて書く、移したあとは既存の文書から抜き出させる。人に残るのは実態との突き合わせ。社内の手順を洗い出す

社内手続きのほかの判定

よくある質問

全部まとめて移したほうが早くありませんか?

比べる相手がいなくなるので、効果を説明できなくなります。1⁠件ずつ移して、測ってから広げてください。

どのモデルがいちばん良いですか?

当サイトは点数や順位を持っていません。上の候補を同じ材料で試し、自分の作業で正しさと直す手間を比べて決めてください。

人に残る仕事は、いずれAIに任せられますか?

この3⁠件の「人に残る仕事」は、間違えたときの影響が大きいか、判断の材料がAIに渡らないものです。任せるかどうかは、移したあとの記録を見てから決めます。

次にやること

  • 1⁠件選ぶ
    上の表から、いちばん手間のかかっている業務を1⁠件選びます。
    社内の申請書を書く
  • いまのやり方を測る
    移す前の1回を測っておかないと、効果を説明できません。
  • 合うモデルを2つ試す
    候補から2つ選び、同じ材料で比べます。