報告・共有で「一部だけAI化する」業務4件|いまと移したあと・合うAIモデル

掲載データの確認日 2026/10/16

100作業を同じ条件でそろえています

報告・共有で一部だけAI化する業務のイメージ

報告・共有

報告・共有で一部だけAI化する業務

業務
4⁠件
判定
一部だけAI化する
合うモデル
44⁠件
判定で束ねる

報告・共有の業務のうち、当サイトの判定が「一部だけAI化する」のものを4⁠件集めました。いまのやり方と、AIに移したあとのやり方を並べ、移す前の確認・最初の指示・測り方・合うモデルまで1ページで進めます。

いまのやり方と、移したあと

業務いま移したあと人に残る仕事
問い合わせの傾向を報告する集計して資料を作る集計と要約をさせる原因の推測
社内向けの説明会を作る資料と台本を自分で作る構成を出させて中身を作る質疑への備え
月次の報告資料を作る数字を集めて資料にする集計と下書きをさせる次の打ち手
社内の意思決定の材料を集める関係者から集める材料を並べさせて確かめる判断そのもの

「一部だけAI化する」の意味

手順を決めてから、下ごしらえや下書きの部分だけをAIに渡す業務です。全部を任せると、人が見るべきところが抜けます。

業務移しやすさ任せ方向かない場合
問い合わせの傾向を報告する手順を決めてから移す手順ごと移す報告が四半期に一度の場合
社内向けの説明会を作る手順を決めてから移す手順ごと移す説明会が小規模の場合
月次の報告資料を作る手順を決めてから移す手順ごと移す報告の型が固まっている場合
社内の意思決定の材料を集める手順を決めてから移す手順ごと移す判断が単純な場合

移す前の確認

報告・共有の業務を移す前に0 / 7 確認ずみ

全部に印が付くまで、移さないでください。

移す手順

問い合わせの傾向を報告するを例にした4段の手順です。ほかの業務も同じ順で進めます。

1. いまのやり方を1回測る

「集計して資料を作る」に何分かかり、何回やり直したかを残します。移したあとと比べる材料になります。

2. 人に残る仕事を切り出す

「原因の推測」はAIに任せません。誰がいつやるかを先に決め、手順に書き込みます。

3. 1⁠件だけ移して比べる

「集計と要約をさせる」の形で1⁠件だけ通します。「数字は合っているのに、原因の説明が的外れになる」が起きないかを、ここで確かめます。

4. 続けるか戻すかを決める

記録を見て決めます。戻すときは「集計の元データを添える」。戻せる状態を残したまま広げてください。

移さなくてよい業務を先に外す

移さなくてよい業務を外す0 / 4 確認ずみ

当てはまるものは、無理に移さなくて構いません。

業務ごとの移し方

問い合わせの傾向を報告する

いま:集計して資料を作る → 移したあと:集計と要約をさせる

  • 人に残る仕事:原因の推測
  • よくあるつまずき:数字は合っているのに、原因の説明が的外れになる
  • 戻し方:集計の元データを添える
  • 向かない場合:報告が四半期に一度の場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

社内向けの説明会を作る

いま:資料と台本を自分で作る → 移したあと:構成を出させて中身を作る

  • 人に残る仕事:質疑への備え
  • よくあるつまずき:構成は整うが、聞かれることへの答えが無い
  • 戻し方:構成だけ使えば中身は差し替えられる
  • 向かない場合:説明会が小規模の場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

月次の報告資料を作る

いま:数字を集めて資料にする → 移したあと:集計と下書きをさせる

  • 人に残る仕事:次の打ち手
  • よくあるつまずき:数字の説明で終わり、次にやることが書かれない
  • 戻し方:元の数字を残せば作り直せる
  • 向かない場合:報告の型が固まっている場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

社内の意思決定の材料を集める

いま:関係者から集める → 移したあと:材料を並べさせて確かめる

  • 人に残る仕事:判断そのもの
  • よくあるつまずき:材料は揃うが、判断の分かれ目が示されない
  • 戻し方:集めた材料の出所を残す
  • 向かない場合:判断が単純な場合

移す手順・人に残る仕事・効果の測り方・元に戻す手順

AIに渡す最初の指示

「移したあと」のやり方で、AIに最初に渡す指示です。人に残る仕事はAIにやらせず、印を付けて返させます。

「問い合わせの傾向を報告する」をAIに頼む
これから「問い合わせの傾向を報告する」を手伝ってもらいます。
いままでは「集計して資料を作る」でしていましたが、「集計と要約をさせる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「原因の推測」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・数字は合っているのに、原因の説明が的外れになることがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

「社内向けの説明会を作る」をAIに頼む
これから「社内向けの説明会を作る」を手伝ってもらいます。
いままでは「資料と台本を自分で作る」でしていましたが、「構成を出させて中身を作る」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「質疑への備え」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・構成は整うが、聞かれることへの答えが無いことがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

「月次の報告資料を作る」をAIに頼む
これから「月次の報告資料を作る」を手伝ってもらいます。
いままでは「数字を集めて資料にする」でしていましたが、「集計と下書きをさせる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「次の打ち手」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・数字の説明で終わり、次にやることが書かれないことがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

「社内の意思決定の材料を集める」をAIに頼む
これから「社内の意思決定の材料を集める」を手伝ってもらいます。
いままでは「関係者から集める」でしていましたが、「材料を並べさせて確かめる」に変えます。

【材料】[ここに貼る]
【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ]

【守ること】
・「判断そのもの」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける
・材料にないことは書かず「材料にない」と書く
・材料は揃うが、判断の分かれ目が示されないことがないよう、迷う箇所は質問を返す

[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。

効果を測る

報告・共有の業務を1⁠件試したときの記録

移す前と後で、同じ1⁠件を比べます。

【業務】[ ]

【いま】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【移したあと】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【人に残った仕事】[ ]分

【出てきたもの】そのまま使えた/直した(直した箇所[ ])
【起きたつまずき】[ ]
【判断】続ける/やめる/もう1⁠件
【やめるときの戻し方】[ ]

人に残る仕事の担当を決める

AIに移しても、人に残る仕事は消えません。担当を書いて共有しておくと、抜け落ちを防げます。

人に残る仕事の担当表
【部署】[ ] 【見直す日】[ ]

・問い合わせの傾向を報告する:原因の推測 → 担当[ ]/いつ[ ]
・社内向けの説明会を作る:質疑への備え → 担当[ ]/いつ[ ]
・月次の報告資料を作る:次の打ち手 → 担当[ ]/いつ[ ]
・社内の意思決定の材料を集める:判断そのもの → 担当[ ]/いつ[ ]

【困ったときの相談先】[ ]

社内に説明する

上長に出す一言の報告
【試した業務】問い合わせの傾向を報告する・社内向けの説明会を作る・月次の報告資料を作るほか
【判定】一部だけAI化する(当サイトの判定を参考)
【試した結果】時間[ ]分→[ ]分/やり直し[ ]回→[ ]回
【人に残す仕事と担当】[ ]
【続けるかどうか】[ ]
【費用】[使ったモデルと月の目安]

報告・共有の業務に要る機能と、合うモデル

報告・共有の業務で効くのは長い記録を一度に読めることです。日報や議事録を何本もまとめて読ませるので、一度に渡せる量が効きます。掲載76⁠件のうち、この条件に合うのは44⁠件でした。

候補なぜ候補か一度に読める量入力100⁠万
DeepSeek V4 Flash 0731単価がいちばん安い1,310,720$0.03
Grok 4.20 Multi-Agent一度に読める量がいちばん多い2,000,000$1.25
GPT-6 Sol Pro別の提供元で、単価が中くらい1,050,000$2

DeepSeek V4 Flash 0731(単価がいちばん安い)

DeepSeekのモデルです。入力100⁠万トークン$0.03(目安5⁠円)。件数が多い作業ほど差が出ます。渡せる入力は文字。

Grok 4.20 Multi-Agent(一度に読める量がいちばん多い)

xAIのモデルです。2,000,000トークン(原稿用紙でおよそ3,571枚)。資料を分けずに渡せます。渡せる入力は文字・画像・ファイル。

GPT-6 Sol Pro(別の提供元で、単価が中くらい)

OpenAIのモデルです。OpenAIのモデルで、入力100⁠万トークン$2。1⁠社に寄せないための比べ先になります。渡せる入力はファイル・画像・文字。

並べているのは公表されている仕様と単価だけで、出来の良し悪しの順位ではありません。同じ材料で1回ずつ試して、自分の作業で比べてください。

費用の目安を計算する

APIの料金は、読ませた量と書かせた量の両方にかかります。単価から3つの使い方の費用を出しました(入力・出力の量は当サイトの目安、1ドル150⁠円)。

モデルメールの下書き1,000通会議の要約100本問い合わせの一次返信5,000⁠件
DeepSeek V4 Flash 0731$0.38(57⁠円)$0.109(16⁠円)$0.95(143⁠円)
DeepSeek V4 Flash 0423$0.196(29⁠円)$0.093(14⁠円)$0.49(74⁠円)
Llama 4 Scout$0.5(75⁠円)$0.21(32⁠円)$1.25(188⁠円)
GPT-6 Luna Pro$0.7(105⁠円)$0.25(38⁠円)$1.75(263⁠円)
GPT-6 Luna$0.7(105⁠円)$0.25(38⁠円)$1.75(263⁠円)
DeepSeek V4.1 Flash$0.9(135⁠円)$0.345(52⁠円)$2.25(338⁠円)
Qwen3.8 Omni Flash$0.77(116⁠円)$0.319(48⁠円)$1.925(289⁠円)
Qwen3.8 Flash$0.77(116⁠円)$0.319(48⁠円)$1.925(289⁠円)
Llama 4 Maverick$1.029(154⁠円)$0.413(62⁠円)$2.573(386⁠円)
GPT-5.6 Luna Pro$1.6(240⁠円)$0.54(81⁠円)$4(600⁠円)
自分の量で計算する式

件数と1⁠件の長さを入れると、月の費用の目安が出ます。

【1⁠件の入力】[ ]トークン(日本語は1字およそ1〜1.5トークン)
【1⁠件の出力】[ ]トークン
【月の件数】[ ]件

入力の費用 = 1⁠件の入力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 入力の単価
出力の費用 = 1⁠件の出力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 出力の単価
月の費用 = 入力の費用 + 出力の費用(ドル)× 為替

長い記録を一度に読めるモデル44⁠件

モデル(提供元)一度に読める量100⁠万トークン 入力/出力
DeepSeek V4 Flash 0731(DeepSeek)1,310,720$0.03/$0.32
DeepSeek V4 Flash 0423(DeepSeek)1,048,576$0.049/$0.098
Llama 4 Scout(Meta)1,310,720$0.1/$0.3
GPT-6 Luna Pro(OpenAI)1,050,000$0.1/$0.5
GPT-6 Luna(OpenAI)1,050,000$0.1/$0.5
DeepSeek V4.1 Flash(DeepSeek)1,048,576$0.15/$0.6
Qwen3.8 Omni Flash(Alibaba(Qwen))1,000,000$0.15/$0.47
Qwen3.8 Flash(Alibaba(Qwen))1,000,000$0.15/$0.47
Llama 4 Maverick(Meta)1,048,576$0.188/$0.653
GPT-5.6 Luna Pro(OpenAI)1,050,000$0.2/$1.2
GPT-5.6 Luna(OpenAI)1,050,000$0.2/$1.2
Gemini 3.1 Flash Lite(Google)1,048,576$0.25/$1.5
Gemini 3.5 Flash Lite(Google)1,048,576$0.3/$2.5
Nova 2 Lite(Amazon)1,000,000$0.3/$2.5
GLM 5.3 FlashX(Z.ai)1,048,576$0.37/$1.25
Qwen3.8 27B(Alibaba(Qwen))1,000,000$0.42/$3
DeepSeek V4 Pro 0813(DeepSeek)1,048,576$0.462/$1.386
Gemini 3.8 Flash(Google)1,048,576$0.75/$3.75
Gemini 3.7 Flash(Google)1,048,576$0.75/$3.75
Gemini 3.6 Flash(Google)1,048,576$0.75/$3.75

ほかに24⁠件あります(入力の単価が高い順に省略)。

報告・共有の業務で、合うモデルが一度に読める量

やりたいことに要るおおよその量と、この中のモデルのうち一度に読めるものの数です。足りないモデルでは、資料を分けて渡すことになります。

やりたいこと要るおおよその量一度に読めるモデル
メール1通を書かせる1,000トークン44⁠件/44⁠件
A4の資料1枚を読ませる2,000トークン44⁠件/44⁠件
1⁠時間の会議の文字起こしを要約15,000トークン44⁠件/44⁠件
契約書1通を読ませる20,000トークン44⁠件/44⁠件
本1冊を読ませる150,000トークン44⁠件/44⁠件
社内規程一式(本5冊ほど)750,000トークン44⁠件/44⁠件

モデルを使う前に決めること

APIのモデルを社内で使う前に0 / 5 確認ずみ

試す前に、情シスや上長と決めておくことです。

この記事で使っている言葉

コンテキスト(一度に読める量)

1回のやり取りで渡せる文章の長さです。足りないと、前に渡したところを忘れます。大きいほど長い資料を分けずに渡せますが、読ませた分だけ費用もかかります。

トークン

AIが文章を数える単位です。日本語はおおむね1字が1〜1.5トークン。料金も読める量も、このトークンで数えます。

入力の単価・出力の単価

100⁠万トークンあたりの米ドルです。読ませた量に入力の単価、書かせた量に出力の単価がかかります。出力のほうが高いのが普通です。

仕様はhttps://openrouter.ai/api/v1/modelsから2026-09-25に取ったものです。OpenRouter が各提供元から集めて公開している仕様です。単価は100⁠万トークンあたりの米ドル。ベンチマークの点数や順位は含みません。

報告・共有のほかの業務

日報を書く

判定は「AIへ移しやすい」。いまは思い出しながら書く、移したあとは作業の記録から下書きさせる。人に残るのは所感と気づき。日報を書く

問い合わせ内容を要約して共有する

判定は「AIへ移しやすい」。いまは自分で要約して書く、移したあとは要約させて確かめる。人に残るのは温度感の伝達。問い合わせ内容を要約して共有する

社内の周知文を書く

判定は「AIへ移しやすい」。いまは過去の文面を書き換える、移したあとは要点から下書きさせる。人に残るのは語調の調整。社内の周知文を書く

社内チャットの要点をまとめる

判定は「AIへ移しやすい」。いまは読み返して書く、移したあとは要約させて確かめる。人に残るのは決まったことの確定。社内チャットの要点をまとめる

社内の告知を作る

判定は「AIへ移しやすい」。いまは自分で書く、移したあとは要点から下書きさせる。人に残るのは守ってほしいことの強調。社内の告知を作る

報告・共有のほかの判定

よくある質問

全部まとめて移したほうが早くありませんか?

比べる相手がいなくなるので、効果を説明できなくなります。1⁠件ずつ移して、測ってから広げてください。

どのモデルがいちばん良いですか?

当サイトは点数や順位を持っていません。上の候補を同じ材料で試し、自分の作業で正しさと直す手間を比べて決めてください。

人に残る仕事は、いずれAIに任せられますか?

この4⁠件の「人に残る仕事」は、間違えたときの影響が大きいか、判断の材料がAIに渡らないものです。任せるかどうかは、移したあとの記録を見てから決めます。

次にやること

  • 1⁠件選ぶ
    上の表から、いちばん手間のかかっている業務を1⁠件選びます。
    問い合わせの傾向を報告する
  • いまのやり方を測る
    移す前の1回を測っておかないと、効果を説明できません。
  • 合うモデルを2つ試す
    候補から2つ選び、同じ材料で比べます。