報告・共有
報告・共有で一部だけAI化する業務
- 業務
- 4件
- 判定
- 一部だけAI化する
- 合うモデル
- 44件
報告・共有の業務のうち、当サイトの判定が「一部だけAI化する」のものを4件集めました。いまのやり方と、AIに移したあとのやり方を並べ、移す前の確認・最初の指示・測り方・合うモデルまで1ページで進めます。
いまのやり方と、移したあと
| 業務 | いま | 移したあと | 人に残る仕事 |
|---|---|---|---|
| 問い合わせの傾向を報告する | 集計して資料を作る | 集計と要約をさせる | 原因の推測 |
| 社内向けの説明会を作る | 資料と台本を自分で作る | 構成を出させて中身を作る | 質疑への備え |
| 月次の報告資料を作る | 数字を集めて資料にする | 集計と下書きをさせる | 次の打ち手 |
| 社内の意思決定の材料を集める | 関係者から集める | 材料を並べさせて確かめる | 判断そのもの |
「一部だけAI化する」の意味
手順を決めてから、下ごしらえや下書きの部分だけをAIに渡す業務です。全部を任せると、人が見るべきところが抜けます。
| 業務 | 移しやすさ | 任せ方 | 向かない場合 |
|---|---|---|---|
| 問い合わせの傾向を報告する | 手順を決めてから移す | 手順ごと移す | 報告が四半期に一度の場合 |
| 社内向けの説明会を作る | 手順を決めてから移す | 手順ごと移す | 説明会が小規模の場合 |
| 月次の報告資料を作る | 手順を決めてから移す | 手順ごと移す | 報告の型が固まっている場合 |
| 社内の意思決定の材料を集める | 手順を決めてから移す | 手順ごと移す | 判断が単純な場合 |
移す前の確認
全部に印が付くまで、移さないでください。
移す手順
問い合わせの傾向を報告するを例にした4段の手順です。ほかの業務も同じ順で進めます。
1. いまのやり方を1回測る
「集計して資料を作る」に何分かかり、何回やり直したかを残します。移したあとと比べる材料になります。
2. 人に残る仕事を切り出す
「原因の推測」はAIに任せません。誰がいつやるかを先に決め、手順に書き込みます。
3. 1件だけ移して比べる
「集計と要約をさせる」の形で1件だけ通します。「数字は合っているのに、原因の説明が的外れになる」が起きないかを、ここで確かめます。
4. 続けるか戻すかを決める
記録を見て決めます。戻すときは「集計の元データを添える」。戻せる状態を残したまま広げてください。
移さなくてよい業務を先に外す
当てはまるものは、無理に移さなくて構いません。
業務ごとの移し方
問い合わせの傾向を報告する
いま:集計して資料を作る → 移したあと:集計と要約をさせる
- 人に残る仕事:原因の推測
- よくあるつまずき:数字は合っているのに、原因の説明が的外れになる
- 戻し方:集計の元データを添える
- 向かない場合:報告が四半期に一度の場合
社内向けの説明会を作る
いま:資料と台本を自分で作る → 移したあと:構成を出させて中身を作る
- 人に残る仕事:質疑への備え
- よくあるつまずき:構成は整うが、聞かれることへの答えが無い
- 戻し方:構成だけ使えば中身は差し替えられる
- 向かない場合:説明会が小規模の場合
月次の報告資料を作る
いま:数字を集めて資料にする → 移したあと:集計と下書きをさせる
- 人に残る仕事:次の打ち手
- よくあるつまずき:数字の説明で終わり、次にやることが書かれない
- 戻し方:元の数字を残せば作り直せる
- 向かない場合:報告の型が固まっている場合
社内の意思決定の材料を集める
いま:関係者から集める → 移したあと:材料を並べさせて確かめる
- 人に残る仕事:判断そのもの
- よくあるつまずき:材料は揃うが、判断の分かれ目が示されない
- 戻し方:集めた材料の出所を残す
- 向かない場合:判断が単純な場合
AIに渡す最初の指示
「移したあと」のやり方で、AIに最初に渡す指示です。人に残る仕事はAIにやらせず、印を付けて返させます。
これから「問い合わせの傾向を報告する」を手伝ってもらいます。 いままでは「集計して資料を作る」でしていましたが、「集計と要約をさせる」に変えます。 【材料】[ここに貼る] 【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ] 【守ること】 ・「原因の推測」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける ・材料にないことは書かず「材料にない」と書く ・数字は合っているのに、原因の説明が的外れになることがないよう、迷う箇所は質問を返す
[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。
これから「社内向けの説明会を作る」を手伝ってもらいます。 いままでは「資料と台本を自分で作る」でしていましたが、「構成を出させて中身を作る」に変えます。 【材料】[ここに貼る] 【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ] 【守ること】 ・「質疑への備え」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける ・材料にないことは書かず「材料にない」と書く ・構成は整うが、聞かれることへの答えが無いことがないよう、迷う箇所は質問を返す
[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。
これから「月次の報告資料を作る」を手伝ってもらいます。 いままでは「数字を集めて資料にする」でしていましたが、「集計と下書きをさせる」に変えます。 【材料】[ここに貼る] 【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ] 【守ること】 ・「次の打ち手」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける ・材料にないことは書かず「材料にない」と書く ・数字の説明で終わり、次にやることが書かれないことがないよう、迷う箇所は質問を返す
[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。
これから「社内の意思決定の材料を集める」を手伝ってもらいます。 いままでは「関係者から集める」でしていましたが、「材料を並べさせて確かめる」に変えます。 【材料】[ここに貼る] 【出す形】[表/箇条書き/文章。長さ] 【守ること】 ・「判断そのもの」はAIの側で決めず、該当する箇所に[人が確認]と印を付ける ・材料にないことは書かず「材料にない」と書く ・材料は揃うが、判断の分かれ目が示されないことがないよう、迷う箇所は質問を返す
[ ][ ]を自分の材料に置き換えてください。
効果を測る
移す前と後で、同じ1件を比べます。
【業務】[ ]
【いま】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【移したあと】かかった時間[ ]分/やり直し[ ]回
【人に残った仕事】[ ]分
【出てきたもの】そのまま使えた/直した(直した箇所[ ])
【起きたつまずき】[ ]
【判断】続ける/やめる/もう1件
【やめるときの戻し方】[ ]人に残る仕事の担当を決める
AIに移しても、人に残る仕事は消えません。担当を書いて共有しておくと、抜け落ちを防げます。
【部署】[ ] 【見直す日】[ ] ・問い合わせの傾向を報告する:原因の推測 → 担当[ ]/いつ[ ] ・社内向けの説明会を作る:質疑への備え → 担当[ ]/いつ[ ] ・月次の報告資料を作る:次の打ち手 → 担当[ ]/いつ[ ] ・社内の意思決定の材料を集める:判断そのもの → 担当[ ]/いつ[ ] 【困ったときの相談先】[ ]
社内に説明する
【試した業務】問い合わせの傾向を報告する・社内向けの説明会を作る・月次の報告資料を作るほか 【判定】一部だけAI化する(当サイトの判定を参考) 【試した結果】時間[ ]分→[ ]分/やり直し[ ]回→[ ]回 【人に残す仕事と担当】[ ] 【続けるかどうか】[ ] 【費用】[使ったモデルと月の目安]
報告・共有の業務に要る機能と、合うモデル
報告・共有の業務で効くのは長い記録を一度に読めることです。日報や議事録を何本もまとめて読ませるので、一度に渡せる量が効きます。掲載76件のうち、この条件に合うのは44件でした。
| 候補 | なぜ候補か | 一度に読める量 | 入力100万 |
|---|---|---|---|
| DeepSeek V4 Flash 0731 | 単価がいちばん安い | 1,310,720 | $0.03 |
| Grok 4.20 Multi-Agent | 一度に読める量がいちばん多い | 2,000,000 | $1.25 |
| GPT-6 Sol Pro | 別の提供元で、単価が中くらい | 1,050,000 | $2 |
DeepSeek V4 Flash 0731(単価がいちばん安い)
DeepSeekのモデルです。入力100万トークン$0.03(目安5円)。件数が多い作業ほど差が出ます。渡せる入力は文字。
Grok 4.20 Multi-Agent(一度に読める量がいちばん多い)
xAIのモデルです。2,000,000トークン(原稿用紙でおよそ3,571枚)。資料を分けずに渡せます。渡せる入力は文字・画像・ファイル。
GPT-6 Sol Pro(別の提供元で、単価が中くらい)
OpenAIのモデルです。OpenAIのモデルで、入力100万トークン$2。1社に寄せないための比べ先になります。渡せる入力はファイル・画像・文字。
並べているのは公表されている仕様と単価だけで、出来の良し悪しの順位ではありません。同じ材料で1回ずつ試して、自分の作業で比べてください。
費用の目安を計算する
APIの料金は、読ませた量と書かせた量の両方にかかります。単価から3つの使い方の費用を出しました(入力・出力の量は当サイトの目安、1ドル150円)。
| モデル | メールの下書き1,000通 | 会議の要約100本 | 問い合わせの一次返信5,000件 |
|---|---|---|---|
| DeepSeek V4 Flash 0731 | $0.38(57円) | $0.109(16円) | $0.95(143円) |
| DeepSeek V4 Flash 0423 | $0.196(29円) | $0.093(14円) | $0.49(74円) |
| Llama 4 Scout | $0.5(75円) | $0.21(32円) | $1.25(188円) |
| GPT-6 Luna Pro | $0.7(105円) | $0.25(38円) | $1.75(263円) |
| GPT-6 Luna | $0.7(105円) | $0.25(38円) | $1.75(263円) |
| DeepSeek V4.1 Flash | $0.9(135円) | $0.345(52円) | $2.25(338円) |
| Qwen3.8 Omni Flash | $0.77(116円) | $0.319(48円) | $1.925(289円) |
| Qwen3.8 Flash | $0.77(116円) | $0.319(48円) | $1.925(289円) |
| Llama 4 Maverick | $1.029(154円) | $0.413(62円) | $2.573(386円) |
| GPT-5.6 Luna Pro | $1.6(240円) | $0.54(81円) | $4(600円) |
件数と1件の長さを入れると、月の費用の目安が出ます。
【1件の入力】[ ]トークン(日本語は1字およそ1〜1.5トークン) 【1件の出力】[ ]トークン 【月の件数】[ ]件 入力の費用 = 1件の入力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 入力の単価 出力の費用 = 1件の出力 × 月の件数 ÷ 1,000,000 × 出力の単価 月の費用 = 入力の費用 + 出力の費用(ドル)× 為替
長い記録を一度に読めるモデル44件
| モデル(提供元) | 一度に読める量 | 100万トークン 入力/出力 |
|---|---|---|
| DeepSeek V4 Flash 0731(DeepSeek) | 1,310,720 | $0.03/$0.32 |
| DeepSeek V4 Flash 0423(DeepSeek) | 1,048,576 | $0.049/$0.098 |
| Llama 4 Scout(Meta) | 1,310,720 | $0.1/$0.3 |
| GPT-6 Luna Pro(OpenAI) | 1,050,000 | $0.1/$0.5 |
| GPT-6 Luna(OpenAI) | 1,050,000 | $0.1/$0.5 |
| DeepSeek V4.1 Flash(DeepSeek) | 1,048,576 | $0.15/$0.6 |
| Qwen3.8 Omni Flash(Alibaba(Qwen)) | 1,000,000 | $0.15/$0.47 |
| Qwen3.8 Flash(Alibaba(Qwen)) | 1,000,000 | $0.15/$0.47 |
| Llama 4 Maverick(Meta) | 1,048,576 | $0.188/$0.653 |
| GPT-5.6 Luna Pro(OpenAI) | 1,050,000 | $0.2/$1.2 |
| GPT-5.6 Luna(OpenAI) | 1,050,000 | $0.2/$1.2 |
| Gemini 3.1 Flash Lite(Google) | 1,048,576 | $0.25/$1.5 |
| Gemini 3.5 Flash Lite(Google) | 1,048,576 | $0.3/$2.5 |
| Nova 2 Lite(Amazon) | 1,000,000 | $0.3/$2.5 |
| GLM 5.3 FlashX(Z.ai) | 1,048,576 | $0.37/$1.25 |
| Qwen3.8 27B(Alibaba(Qwen)) | 1,000,000 | $0.42/$3 |
| DeepSeek V4 Pro 0813(DeepSeek) | 1,048,576 | $0.462/$1.386 |
| Gemini 3.8 Flash(Google) | 1,048,576 | $0.75/$3.75 |
| Gemini 3.7 Flash(Google) | 1,048,576 | $0.75/$3.75 |
| Gemini 3.6 Flash(Google) | 1,048,576 | $0.75/$3.75 |
ほかに24件あります(入力の単価が高い順に省略)。
報告・共有の業務で、合うモデルが一度に読める量
やりたいことに要るおおよその量と、この中のモデルのうち一度に読めるものの数です。足りないモデルでは、資料を分けて渡すことになります。
| やりたいこと | 要るおおよその量 | 一度に読めるモデル |
|---|---|---|
| メール1通を書かせる | 1,000トークン | 44件/44件 |
| A4の資料1枚を読ませる | 2,000トークン | 44件/44件 |
| 1時間の会議の文字起こしを要約 | 15,000トークン | 44件/44件 |
| 契約書1通を読ませる | 20,000トークン | 44件/44件 |
| 本1冊を読ませる | 150,000トークン | 44件/44件 |
| 社内規程一式(本5冊ほど) | 750,000トークン | 44件/44件 |
モデルを使う前に決めること
試す前に、情シスや上長と決めておくことです。
この記事で使っている言葉
コンテキスト(一度に読める量)
1回のやり取りで渡せる文章の長さです。足りないと、前に渡したところを忘れます。大きいほど長い資料を分けずに渡せますが、読ませた分だけ費用もかかります。
トークン
AIが文章を数える単位です。日本語はおおむね1字が1〜1.5トークン。料金も読める量も、このトークンで数えます。
入力の単価・出力の単価
100万トークンあたりの米ドルです。読ませた量に入力の単価、書かせた量に出力の単価がかかります。出力のほうが高いのが普通です。
仕様はhttps://openrouter.ai/api/v1/modelsから2026-09-25に取ったものです。OpenRouter が各提供元から集めて公開している仕様です。単価は100万トークンあたりの米ドル。ベンチマークの点数や順位は含みません。
報告・共有のほかの業務
日報を書く
判定は「AIへ移しやすい」。いまは思い出しながら書く、移したあとは作業の記録から下書きさせる。人に残るのは所感と気づき。日報を書く
問い合わせ内容を要約して共有する
判定は「AIへ移しやすい」。いまは自分で要約して書く、移したあとは要約させて確かめる。人に残るのは温度感の伝達。問い合わせ内容を要約して共有する
社内の周知文を書く
判定は「AIへ移しやすい」。いまは過去の文面を書き換える、移したあとは要点から下書きさせる。人に残るのは語調の調整。社内の周知文を書く
社内チャットの要点をまとめる
判定は「AIへ移しやすい」。いまは読み返して書く、移したあとは要約させて確かめる。人に残るのは決まったことの確定。社内チャットの要点をまとめる
社内の告知を作る
判定は「AIへ移しやすい」。いまは自分で書く、移したあとは要点から下書きさせる。人に残るのは守ってほしいことの強調。社内の告知を作る
報告・共有のほかの判定
- 報告・共有で「AIへ移しやすい」業務(5件)
よくある質問
全部まとめて移したほうが早くありませんか?
比べる相手がいなくなるので、効果を説明できなくなります。1件ずつ移して、測ってから広げてください。
どのモデルがいちばん良いですか?
当サイトは点数や順位を持っていません。上の候補を同じ材料で試し、自分の作業で正しさと直す手間を比べて決めてください。
人に残る仕事は、いずれAIに任せられますか?
この4件の「人に残る仕事」は、間違えたときの影響が大きいか、判断の材料がAIに渡らないものです。任せるかどうかは、移したあとの記録を見てから決めます。
次にやること
- 1件選ぶ
上の表から、いちばん手間のかかっている業務を1件選びます。
問い合わせの傾向を報告する - いまのやり方を測る
移す前の1回を測っておかないと、効果を説明できません。 - 合うモデルを2つ試す
候補から2つ選び、同じ材料で比べます。